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> 豊橋のまちなか活性を目指して第10回目を迎えた「とよはしまちなかスロータウン映画祭」(1) |

昭和40年代の豊橋東宝入口(豊橋西武内)。今のココラフロントの場所にありました。
豊橋のまちなか活性を目指して第10回目を迎えた
「とよはしまちなかスロータウン映画祭」(1)
豊橋のまちなかににぎわいを取り戻そうと、2002年にスタートした「とよはしまちなかスロータウン映画祭」。
映画を愛するスタッフの独創的な企画力と、そのアイデアを実現する実行力で、毎年10数本の映画上映をはじめとし、映画に関連したユニークなライブ、ギャラリーなどのイベント開催を継続し、2011年、記念すべき第10回を迎えます。
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2011年は映画15本の上映に加えて、立川志の輔落語プラス映画「歓喜の歌」上映の特別企画、ザ・ローリングストーンズのライブ映画爆音上映会、豊橋市出身の俳優・平田満トークライブ、映画祭10年の歩みを振り返るギャラリー、まちなかの約50店舗が参加するスピンアウト企画などなど、これまでにも増して盛りだくさんなイベントで、豊橋の秋を彩ります。
映画祭を支えるスタッフはすべてボランティア。それぞれの得意分野を生かして、毎年の映画祭開催のためにまさに東奔西走しています。とはいえ、みなさんが楽しんでかかわっている姿勢が伝わってくるのもこの映画祭の魅力と言えます。
10年継続して開催することによって市民の認知度もアップし、今年も映画祭を楽しみにしている方も多いはず。
今まさに準備に多忙を極める、会長・佐々木順一郎さん、事務局長・石川誠さんにお話しをうかがいました。 |
◯まちなか一帯を回遊して楽しんでほしい
「今年も開催できることが本当にありがたい」と語るのは、会長・佐々木順一郎さん。
「お客さまや協賛していただいている方々、スタッフなどのおかげで、今年も映画祭を開催することができます。映画祭は1人では出来ませんからね。東日本大震災のあった今年は、普通の生活ができる喜びをなおさら強く感じます。
1年1年やってきて、継続することの難しさも感じていますが、お客さまの『楽しかったよ』のひと言で元気が出るし、やる気も出る。その力が次につながっていくのだと実感しています。」
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映画ポスターコレクションの第一人者としても知られる佐々木さんは、ギャラリーの企画・運営の中心人物。今年は、『名豊ギャラリー』に加えて『こども未来館・ここにこ』でも展示を行います。
「『名豊ギャラリー』では、企画展のひとつとして映画祭10年のあゆみ展を開催していただけることになりました。
また、『ここにこ』では、家族向けに昭和30年代から現代までのアニメ作品や、豊橋のまちなかの写真も見ていただくことができます。
昔の映画館には、入口やロビーにスチール写真やポスターが飾られていて、それを見るだけも楽しかったものです。本編だけじゃないワクワク感をギャラリーで感じてもらえれば、と思っています。」
祭りは主催する人も楽しく、というのが佐々木さんの持論。「スロータウン映画祭は、私の自己表現の場でもあるんです。ギャラリーはそのメインステージ。後は自分の見たい映画を見られれば。実は、個人的にはチャンバラと高倉健さんの映画があれば、それで良いんですけどね(笑)。映画は娯楽でありいやしでもあります。楽しまなくては。」 |
「とにかくたくさんの人に来ていただきたい。今年はスピンアウト企画として、まちなかを中心としたお店が約50店舗もイベントに参加してくれます。映画を見て感動して、お店に行って映画を肴に飲んだり食べたりして、また楽しむ。昔は盛り場には必ず映画館があって、その帰りには周辺の飲食店にも足を運んでいました。そんな映画を中心として広がっていった楽しみをあらためて感じてほしい。今回はココラフロントやココラアベニューのお店もスピンアウトに参加してくれていますし、まちなか一帯を回遊してみんなで盛り上がっていってほしいですね。
将来的には、シティプロモーションとしての観点で、三遠南信、中部地方全体など、さらに広がっていけたら、と思います。実際、映画祭のホームページを見た東京の名画座などから、共感のお便りをいただいたりもしています。継続のための広がりとして、中を充実しながら外に向かっていく、というのもひとつの方法なのではないかと思います。」
| 上映映画に関連して開催されている、スロータウン映画祭のライブイベント。 意表を突くラインナップで、チケット入手が困難なほど毎年大盛況! |
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| 上映映画「過去のない男」の挿入歌を歌う「クレイジー・ケン・バンド・ショー」。チケット即日完売!会場の旧グランドキャバレー大統領も絶妙なシチュエーション。 |
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| めったな事ではライブをやらない活ける伝説バンド、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズを呼んでしまうという大快挙。 |
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| 横浜の戦後史を描いた傑作ドキュメンタリー「ヨコハマメリー」上映と平成における昭和歌謡ブームの立役者、渚ようこのライブ。 |
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◯実は“映画”じゃなくても良かったんです
「豊橋青年会議所の中心市街地活性化事業としてスタートしたこの企画。もともと映画ありきではなかった」と語るのは、事務局長・石川誠さん。
「まちなか活性というテーマで考えた時、商業的なアプローチは難しいと思いました。豊橋の中心地は、過去の施設を含めてインフラは整っているけれど、コミュニティの中核となる場所がない。文化・娯楽を核として人が集まる、いわゆる“スロータウン”をまちなかにつくろう!ということが目的に。
では、その文化・娯楽とは?と考えると、老若男女幅広く人が集まりやすいのは、映画ではないかということになりました。ちょうど2001年に豊橋中心部の最後の映画館スカラ座が閉館。ハコもあるし技師の方もまだ残っていたため、映画祭をということになったんです。」 |
「第1回目は、お客さんが集まるのか?と正直不安でした。映画祭を開催する以上『立ち見の出る映画館』を合言葉にがんばってはいましたが、本当にそんなに集まってくれるのか、と。ですから初日に本当に立ち見のお客さまがいた時には、スタッフ一同とっても感動しましたね。それから10年、毎年通し券を買って通ってくれる年配の方、朝早くから列に並んでくださる方、『毎年楽しみで』と言ってくださる方、コアなファンの方々の応援が続ける力になりました。」
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| 女流弁士・佐々木亜希子さん |
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「映画は、その時代背景やひとりひとりの思い出が1セットになって、記憶をつくっていきます。個人的なことですが、私の祖母が今95歳なんですが、2009年に『ライムライト』を見に映画祭にやってきました。その時は、女流弁士・佐々木亜希子さんによる活弁上映を行いました。
なんと祖母は女学校時代、修学旅行で行った九州で、この『ライムライト』を封切りで見ていたんです。当時はもちろん活弁上映だったでしょうから、この演出には大変喜んでいましたね。付き添いでやっきたひ孫も映画を見て、4世代に渡って『ライムライト』を楽しむ。映画ってそういう娯楽なんだな、とあらためて思いました。」 |
10年間続けてきたことのプラス面として“人のネットワーク”を挙げる石川さん。「第1回目をスタートする時、単発のイベントではダメだ、継続的に人を集められるものでないと、という“続けていく”思いが、結果的に10回につながったのではないかと思います。長くやってきたことで、映画祭の認知度が高くなったことはもちろんですが、人のネットワークが広がったことが“進化”と言えます。人が人を呼んで様々なイベントが実現したり、スポンサーが増加したり。積み重ねることが、私たちの強みになっています。」
「これからは、どこまでやるのか?という議論をしなくてはいけない時期に差し掛かっているのかもしれません。とりあえず10回までは、という思いもありましたし、今後どうやってまわしていくのかは課題ですね。また、映画だけでまちなかが活性するわけではありません。音楽でもアートでもいい、いつも誰かが何かをやっている、まちなかに行けば何か楽しいことに出会う、そんな魅力あるイベントがあれば、“まちぶら”してみようという人も増えていくと思います。」
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| 「落語娘」上映と柳家喬太郎師匠の落語 |
「幕末太陽傳」上映と柳家権太楼師匠の落語 |
林家木久蔵(現・木久扇)師匠による「落語&シネマトーク」 |
第10回「とよはしまちなかスロータウン映画祭」
おかげさまで10周年!今年もまちにシネマが灯る。
○開催期間/2011年10月29日(土)〜11月20日(日)
○開催場所/名豊ビル8Fコミュニティーホール
※関連イベント、スピンアウト企画の開催日時・場所は、HPにてご確認ください。
とよはしまちなかスロータウン映画祭HP>> |
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(次回は、映画祭スピンアウト企画「マチナカキカク」をご紹介します。)
(2011.09) |
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